医療脱毛と毛嚢炎の関係は?

医療脱毛と毛嚢炎の関係は?

医療脱毛では、施術後に毛穴の周りへ赤みやブツブツが出て、毛嚢炎(もうのうえん)のように見えることがあります。レーザーの刺激、施術前後の自己処理、汗や摩擦などが原因になるためです。ただし、施術後の赤みや毛穴の腫れがすべて毛嚢炎とは限らず、症状によって対処が異なります。

医療脱毛で毛嚢炎が起こる主な理由

毛嚢炎は、毛を作る器官である毛包の周囲に炎症が起こる状態です。医療脱毛では、次のような要因が重なると起こりやすくなります。

  • レーザーの熱による一時的な肌への刺激
  • 施術前のシェービングによる細かな傷
  • 施術後の汗、蒸れ、下着や衣服との摩擦
  • 肌を強くこする、掻く、保湿剤を厚く塗りすぎるなどの刺激
  • 毛穴に細菌が入り込むこと

特に、ワキや背中、胸、VIOなどは汗や衣類による摩擦が起こりやすく、施術後にブツブツが出ることがあります。毛嚢炎が起こりやすい部位や肌質には個人差があります。

医療脱毛後の赤みと毛嚢炎の見分け方

施術直後の赤みや毛穴に沿った腫れは、レーザーの刺激による一時的な反応の可能性があります。一方、毛穴の周りに白や黄色の膿を含むブツブツが出たり、赤みや痛みが広がったりする場合は、毛嚢炎が疑われます。

状態 考えられること 対応の目安
施術直後の赤み、ほてり、毛穴に沿った腫れ レーザーによる一時的な刺激 クリニックの指示に従い、肌を冷やして刺激を避ける
毛穴ごとの赤いブツブツ 毛嚢炎、自己処理による刺激など こすらず、悪化する場合は施術先や皮膚科へ相談する
膿、強い痛み、熱感、赤みの拡大 炎症や感染の可能性 早めに医療機関へ相談する

見た目だけでは、レーザー後の正常な反応と毛嚢炎を正確に区別できないことがあります。症状が続く、悪化する、判断に迷う場合は、施術を受けた医療機関または皮膚科で確認してください。

医療脱毛後に毛嚢炎ができたときの対処法

軽い赤みや少数のブツブツであれば、まずは肌への刺激を減らして経過を見ます。膿や強い痛みがある場合は、自己判断でつぶさず、医療機関へ相談してください。

  1. 患部をぬるま湯と低刺激の洗浄料でやさしく洗う。
  2. タオルでこすらず、押さえるように水分を取る。
  3. 施術先から指示された保湿剤や軟膏があれば、その方法に従って使用する。
  4. きつい衣服、下着、マスクなどが患部に触れないようにする。
  5. 汗をかいたら放置せず、清潔な衣類に替える。
  6. 症状が改善しない、または悪化する場合は、施術先や皮膚科へ連絡する。

毛嚢炎を自分でつぶしたり、針で膿を出したりすると、炎症が広がったり、跡が残ったりするおそれがあります。また、手元にある抗菌薬やステロイド外用薬を、部位や症状を確認せずに使うのも避けてください。

次の医療脱毛は受けてもよい?

毛嚢炎が残っているときは、自己判断で次の施術を受けず、まず施術先へ症状を伝えてください。炎症のある部位を避けて施術するのか、肌が落ち着くまで延期するのかは、症状やクリニックの判断によって異なります。

連絡するときは、次の内容を伝えると判断してもらいやすくなります。

  • 施術を受けた日時
  • ブツブツや赤みが出た日時
  • 症状が出た部位と範囲
  • 痛み、かゆみ、膿、熱感の有無
  • 症状が広がっているか、改善しているか

発熱、強い腫れ、強い痛み、膿の増加、赤みの拡大がある場合は、次回予約を待たずに医療機関へ相談してください。

毛嚢炎を防ぐためにできること

施術前後は、肌を傷つけず、汗や摩擦を減らすことが予防につながります。具体的には、次の点に注意します。

  • 自己処理は、クリニックから指定された方法とタイミングで行う
  • 毛抜きやワックスなど、毛根から抜く処理は避ける
  • 施術当日や直後は、激しい運動、長時間の入浴、サウナなどを控える
  • 肌を強くこすらず、清潔なタオルや衣類を使う
  • 保湿は行うが、施術先から使用を控えるよう指示された製品は使わない
  • 日焼けや強い紫外線を避ける

具体的なケア方法や入浴、運動、保湿剤の使用時期は、脱毛機器や施術部位、肌の状態によって異なります。施術を受けた医療機関の指示がある場合は、その内容を優先してください。

医療脱毛で毛嚢炎は治る?

医療脱毛は、毛嚢炎を治療する目的の施術ではありません。毛が生える量や自己処理の回数が減ることで、結果としてカミソリ負けや自己処理による刺激が減ることはありますが、すでに炎症がある部位へレーザーを照射できるとは限りません。

毛嚢炎を繰り返す場合は、脱毛を続ける前に原因を確認することが大切です。シェービング方法、衣類との摩擦、汗や蒸れ、使用している化粧品などが関係していることもあるため、施術先や皮膚科に相談しましょう。

医療脱毛後の毛嚢炎についてのまとめ

医療脱毛後のブツブツは、レーザーによる一時的な刺激の場合もあれば、毛嚢炎の場合もあります。膿、強い痛み、熱感、赤みの拡大があるときや、症状が改善しないときは、患部をつぶさず、施術先または皮膚科へ相談してください。

次回の施術についても、炎症があることを事前に伝え、照射の可否や延期の必要性を医療機関に判断してもらうことが大切です。